「一条工務店の家、結局どの電力会社が合うの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
太陽光あり・オール電化・全館空調ありという条件だと、一般的な電力会社比較サイトの答えがそのまま当てはまらないことが多いです。
我が家も入居から4年半、電力会社の乗り換えを何度も検討しては踏みとどまってきましたが…
ひいろついに、乗り換えを決めるに至りました!
乗り換え先はオクトパスエナジーを予定しています。
この記事では、実測約3,750kWh(直近1年間の買電量)を使って主要な電力会社を試算し、我が家がたどり着いた結論をお伝えします。
- 一条の家(太陽光×オール電化)に合う電力会社の選び方4つの軸
- 実測データによる年間・月別の電気代シミュレーション
- 比較した3社(オクトパスエナジー・リボンエナジー・一条でんき)の特徴
- 「乗り換えない方がいい家」の条件
電力会社選びで足踏みしている方の参考になれば嬉しいです。
我が家が電力会社選びで迷い続けてきた理由


一条工務店で契約すると、多くの方がまず地域大手のオール電化プランからスタートします。
我が家もそうでしたが、住んでいくうちに「本当にこのままでいいのか」と考えるきっかけがありました。
引き渡し時は地域大手のオール電化プランからスタート
我が家は東京電力の「スマートライフL」で契約。
深夜の電気を安く使える、オール電化住宅の定番プランです。
引き渡し時には既に契約された状態でしたし、太陽光・蓄電池・さらぽか(全館空調)を採用した我が家にとって、当初は特に疑問にも思いませんでした。
入居2か月で気づいた「N式」と、深夜料金の意外な弱点
住み始めて2か月ほど経った頃、電気代の内訳を見ていてあることに気づきました。
深夜料金(当時は約18円/kWh)に再エネ賦課金を足すと、売電単価(当時19円/kWh)を超えてしまうのです。
つまり、深夜にエコキュートでお湯を沸かすと「安い深夜料金を使っている」つもりが、実は「昼間に太陽光で沸かして、余った分を売電した方が得」という状態になっていました。



深夜割があるからと安心していたら、実は売電より損していたという話。
地味にショックでした。
気づいてすぐ、エコキュートの沸き上げ時間を昼間にシフト。
太陽光でお湯を沸かし、なるべく自家消費する形に変えました。
何度も乗り換えを検討→「基本料金なし=市場連動」で踏みとどまっていた
N式に切り替えてから、「深夜割そのものが我が家にはあまり向いていないのでは」と気づき、電力会社の乗り換えを何度も検討しました。
シミュレーションサイトで基本料金なしのプランを探すと、多くは市場連動型(30分ごとに単価が変動するタイプ)。
「市場価格が高騰したら電気代が跳ね上がるかもしれない」という不安が拭えず、結局これまでは乗り換えに踏み切れずにいました。



「安くなるかも」より「跳ね上がるかも」の方が怖くて、二の足を踏んでいました。
電力会社を選ぶ4つの軸


何度も検討する中で、我が家なりに「ここを見れば失敗しない」という軸が見えてきました。
比較サイトのランキングだけで決めず、この4つで自分の家に当てはめて考えるのがおすすめです。
1:基本料金
太陽光ありの家は買電量そのものが少ないため、基本料金の比重が相対的に大きくなります。
我が家の契約は12kVAで、基本料金は月3,741円(年44,892円)。



買電が少ない月ほど、この固定費の存在感が重くのしかかってきます。
2:燃料費調整の方式(固定0円/大手連動/市場連動)
燃料費調整とは、発電に使用する原油やLNG(液化天然ガス)などの輸入価格や為替レートの変動を、電気料金に毎月反映させる仕組みです。
使用料の明細に、「燃料費調整額」という、毎月変動する金額が記載されている方も多いと思います。
我が家は毎月光熱費レポートを出していますが、前月よりも使っていないはずなのに、燃料費調整額の影響で電気代が高くなっていることも少なくありません。



自分で調整できるものではないので、請求されるがままに支払うしかありません。
電力会社によって、燃料費調整の仕組みは大きく3タイプに分かれます。
- 大手連動型:東京電力等と同じ方式で毎月変動。上限があることが多い
- 固定0円型:燃調そのものを設定せず、単価を最初から高めに固定(変動リスクなし)
- 市場連動型:JEPX(卸電力取引所)の価格に連動し、30分単位で単価が変わる
私のように「市場連動が怖い」という方は、固定0円型か、上限ありタイプ(大手連動型)を軸に考えるのがおすすめです。
3:深夜割と自分の使い方(N式なら深夜割は活きない)
オール電化住宅だと、深夜割があるプランを選択している人も多いと思います。
深夜割プランは、給湯などたくさん電気を使う家電を深夜に使うほど恩恵が大きくなります。
逆に我が家のようにN式(昼間の太陽光でエコキュートを沸かす)運用をしている場合、深夜の買電自体が少ないため、深夜割の魅力は薄れます。
4:解約金・契約期間の縛り
「試しに数ヶ月だけ使ってみる」という判断をしやすいかどうかも重要なポイントです。
解約金が無料のプランなら、合わなければすぐ元に戻せます。



今回比較した3社は、いずれも解約金無料です。
実測3,750kWh:我が家の1年分のデータで試算してみた


ここからが本題です。
2025年7月〜2026年6月の実測データをもとに、現行プランと乗り換え候補を比較しました。
前提:我が家の買電データ(直近12か月・時間帯別)
まずは、今回の試算にあたり、前提条件を整理します。
- 現行契約:東京電力「スマートライフL」・12kVA
- 年間買電量:3,749kWh(2025年7月〜2026年6月)
- 太陽光10kW+蓄電池7.04kWh・オール電化・全館さらぽか空調
試算の条件は、以下のとおりです。
- 比較先:オクトパスエナジー「シンプルオクトパス」
- 単価:30.93円/kWh・12ヶ月固定・基本料/燃調0円
- 再エネ賦課金:
- 2026年4月分まで=3.98円/kWh 、5月分以降=4.18円/kWh
- 政府補助金:
- 2025年8月・10月=2円/kWh、9月=2.4円/kWh
- 2026年2〜3月=4.5円/kWh、4月=1.5円/kWh
月別の電気代シミュレーション比較表
現行の実績と、シンプルオクトパスで契約していた場合の試算額を月ごとに並べると、このようになりました。
(文字だと長くなるので、オクトパスは🐙で記載します)
| 年月 | 買電量 | 実績 | 🐙単価 | 再エネ賦課金 | 政府補助金 | 🐙合計 | 差額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年7月 | 292kWh | 12,372円 | 9,032円 | 1,162円 | 10,194円 | -2,178円 | |
| 2025年8月 | 324kWh | 12,545円 | 10,021円 | 1,290円 | 648円 | 10,663円 | -1,882円 |
| 2025年9月 | 347kWh | 12,966円 | 10,733円 | 1,381円 | 833円 | 11,281円 | -1,685円 |
| 2025年10月 | 278kWh | 11,292円 | 8,599円 | 1,106円 | 556円 | 9,149円 | -2,143円 |
| 2025年11月 | 258kWh | 11,412円 | 7,980円 | 1,027円 | 9,007円 | -2,405円 | |
| 2025年12月 | 347kWh | 13,982円 | 10,733円 | 1,381円 | 12,114円 | -1,868円 | |
| 2026年1月 | 517kWh | 19,071円 | 15,991円 | 2,058円 | 18,048円 | -1,023円 | |
| 2026年2月 | 532kWh | 17,007円 | 16,455円 | 2,117円 | 2,394円 | 16,178円 | -829円 |
| 2026年3月 | 353kWh | 12,538円 | 10,918円 | 1,405円 | 1,589円 | 10,735円 | -1,803円 |
| 2026年4月 | 251kWh | 10,645円 | 7,763円 | 999円 | 377円 | 8,386円 | -2,259円 |
| 2026年5月 | 89kWh | 6,276円 | 2,753円 | 372円 | 3,125円 | -3,151円 | |
| 2026年6月 | 161kWh | 8,459円 | 4,980円 | 673円 | 5,653円 | -2,806円 | |
| 合計 | 3,749kWh | 148,565円 | 115,957円 | 14,971円 | 6,396円 | 124,532円 | -24,033円 |
マイナスは「シンプルオクトパスの方が安い」月です。



12か月中、全ての月でシンプルオクトパスが優位という結果になりました。
結果:我が家は「シンプルオクトパス」に乗り換え予定
12か月の実データで試算した結果は次のとおりです。
- 現行(東京電力スマートライフL・実績):148,565円/年
- シンプルオクトパス(試算):124,532円/年
- 年間差額:-24,033円(月平均-2,003円)
特に印象的だったのは買電量が少ない月ほど割引率が大きくなること。
2026年5月は89kWhしか買っておらず、割引率は約50%です!
基本料金がかからない分、太陽光で自給率が高い月ほど恩恵が大きくなる仕組みだと分かりました。



我が家は、シンプルオクトパスに乗り換えようと思います。
試算の根拠となる太陽光の発電実績と電気代は、月次レポートとして毎月公開しています。
比較した3社の特徴とメリット・注意点


シミュレーションの結果を踏まえて、実際に比較した3社を紹介します。
先に言っておくと、調べた結果はどれも「乗り換えて後悔するプランではない」という印象でした。
ただ、それぞれ向いている条件が違うので、自分の状況次第、というところです。
オクトパスエナジー(シンプルオクトパス):基本料金0円×燃調0円
今回の試算で我が家の本命になったプランです。
- 基本料金・燃料費調整額とも0円
- 単価30.93円/kWhで12ヶ月固定(東京電力エリア)
- 解約金・解約手数料なし
- 1年後にグリーンオクトパスというプランに自動移行
- 適用できるエリアが限られている
市場連動ではなく固定単価なので、私のように、「急に高騰したらどうしよう」という不安がある方に向いていると思います。
また、1年後にプランが自動移行しますが、その時の単価でシンプルオクトパスを継続することも可能とのこと。



我が家はまず1年使って、更新のタイミングで改めて他社と比較するつもりです。
リボンエナジー:市場連動型で基本料金0円
リボンエナジーは、今回比較した中で唯一、市場連動型プランの新電力です。
単価は電力の需要に応じて、30分ごとに変わります。
- 基本料金・燃料費調整額とも0円
- 市場連動型で、昼間に安くなりやすいため、N式との相性が良い
- 割引が豊富
- 解約金・解約手数料なし
- 上限がないため、電気代高騰の要因があると青天井に上がることも
- 電気料金プランの選択肢が少ない
また、割引の内訳は次の7種類です。
- マイホーム割引
- ファミリー割引
- ペット割引
- オール電化割引
- 太陽光割引
- 蓄電池割引
- EV割引
いずれも、0.55円/kWhの割引。
我が家の場合は、ペットとEV以外は全て適用できるため、同じ期間で10,310円程度割引される試算に。
一条の家だと、我が家と同じ割引を受けられる方は多いのではと思います。
普段、電気代が安い昼間や夜間に多く電気を使えるなら、前向きに検討する価値がある電力会社ですね!



昼間の電気代単価は20円台になりそうなので、高騰の不安さえなければこちらにしたいところ…!
一条でんき:卒FIT世帯の売電先として本命
一条でんきは、正式には「一条でんき(powered by idemitsu)」という名前で、一条工務店と出光興産が提携する電力サービスです。
買電に関しては、東京電力とほぼ同じ単価ですが、FIT期間が終了した(卒FIT)オーナー向けの売電買取サービスとして優秀です。
2026年の買取価格は、11.5円/kWh。(2026年7月時点、「でんきセット買取プラン」の場合)
東京電力の標準的な買取価格(8.5円/kWh程度)よりも高く買い取ってくれます。
電気契約とセットでなければ適用されませんが、売電先として選ぶのは大いにアリです。



我が家はまだFIT期間中のため今回は比較対象外ですが、卒FITを控えている一条オーナーは選択肢の一つとなるのではないでしょうか?
「乗り換えない方が得」な家もある
今回の試算はあくまで我が家(太陽光あり・買電少なめ・N式運用)の条件での結果です。
次のような家庭は、乗り換えても差が小さい、あるいは現行の方が得なケースもあります。
- 深夜に電気をたくさん使う(深夜割の恩恵が大きい)家庭
- 太陽光なし・買電量が多く、基本料金の比重が小さい家庭
- 燃料費調整額が有利に動くタイミングと重なる時期
また、関西電力管内だと、旧電力(関西電力)が一番安くなるケースもあると聞きます。
「みんなが乗り換えているから」ではなく、自分の家の買電データで判断するのが一番確実です。
よくある質問
電力会社選びについて、よく聞かれる質問をまとめました。
まとめ
自分の家の使い方に合ったプランを選べば、電力会社の乗り換えは決して怖いものではありません。
今回の試算で分かったことを振り返ります。
- 太陽光ありの家は「基本料金」の比重に注目
- 買電が少ない月ほど固定費の負担感が大きい。
- 基本料金0円プランは太陽光の家と相性が良い。
- N式(昼間沸き上げ)なら深夜割の優先度は下がる
- 深夜の買電が少ないと深夜割の恩恵は薄い。
- 日中単価と基本料金を重視した方が合理的。
- 実測値による試算でシンプルオクトパスがお得
- 12か月中全ての月で優位という結果に。
- 買電が少ない月ほど割引率が大きくなる傾向。
- 市場連動型と固定単価型、どちらも一長一短
- 固定単価型はそこまで大きく安いわけではないが、変動しない安心感がある。
- 市場連動型は変動するリスクはあるが、需要が小さい時間帯や時期は大きく安くなる。
- 乗り換えによる損得は各家庭の状況による
- 乗り換えない方が良い場合もある。
- 自分の状況を踏まえて、よくシミュレーションすることが大事。
我が家は今回の試算をもとに、シンプルオクトパスへの乗り換えを進めることにしました。
実際の申し込み手順や乗り換え後の実測レポートは、別記事で詳しくお伝えします。
ではまた👋
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