【PR】本記事には広告が含まれています
こんにちは、ひいろです。
前回の記事では、住宅展示場に行く際に「予算を決めておく」というお話をしました。
そうは言っても、「なら予算ってどうやって決めるの?」と疑問を持たれる方もいると思います。
今回は、注文住宅を考え始めたら絶対に避けて通れない「資金計画」についてまとめました。
この記事では、
- 無理のない住宅予算の立て方(年収の何倍まで?月々いくらまで?)
- 予算オーバーの原因と対策
- わが家が実際にやった資金計画の流れ
などをお伝えします。
家づくりは夢が膨らむもの。
でも現実を見ないと、のちのち苦しくなります…。
実際にわが家も「このくらいで建てられるかな?」とぼんやりした予算感のまま動き出して、途中で大きく予算オーバー。
あわてて見直した経験があります。
これから家づくりを始める方が、無理なく納得のいく家づくりをするための参考になればうれしいです。
住宅予算の相場と平均データ
はじめに、住宅予算として、一般的にどのように考えられているか、見てみましょう。
全国平均の住宅予算
国土交通省の「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」によると、2023年度の住宅購入者の平均予算は以下の通りです。
- 注文住宅(建物のみ):4,319 万円(全国平均)
- 土地付き注文住宅:6,248万円(全国平均)
- 建売住宅:4,290 万円(全国平均)

値上げが止まらないね…
なお、土地購入資金は、全国平均で 1,929 万円、三大都市圏平均で 2,813 万円。
地域によっては、900万円ほどの差がでてしまいます。
この違いは大きい…!
住宅予算の基本的な考え方
大前提として、「住宅の予算=建物の金額」ではありません。
また、「借りられる金額」=「無理なく返せる金額」でもありません。
まずはどのような費用がかかり、どの程度借りられるのか、整理していきましょう。
住宅予算の内訳
注文住宅の予算は、大きく分けて以下の4つの要素で構成されます。
項目 | 内容 |
---|---|
土地代 | 購入費用、仲介手数料、測量・地盤改良など |
建物代 | 本体工事費、付帯工事費、設計費用など |
諸費用 | 登記費用、火災保険、住宅ローン手数料など |
予備費(+α) | 追加オプション、地盤補強、外構などの変動分 |
このように、建物価格以外にも100万円単位でかかるお金がたくさんあります。
「だいたい〇〇万円くらいで…」とあいまいなまま進めてしまうと、後になって大幅な予算オーバーにつながることも。
最初に全体像をイメージし、優先順位をつけながら計画を立てることが本当に大切だと感じました。
月々いくらまで払える?返済額の目安と安全ライン
住宅ローンの借入可能額にはある程度の目安があります。
- 一般的に借りられるのは「年収の7〜10倍」
- ただし返済負担率20〜25%程度が安全圏
どうですか?意外と借りられると思いませんか?
でも、生活費の中で無理なく返せる金額となると、だいぶ変わってきます。
【補足】:返済負担率とは、年収に対する年間住宅ローン返済額の割合のことです。
返済負担率(%)= 年間返済額 ÷ 年収 × 100で求められます。
また、ローンを組む際には、以下のことも意識しておきたいです。
- 固定or変動:金利上昇リスクを銀行がとるか自分がとるか
- 金利:少しでも低いところに
- 変動の場合:金利上昇の試算や、上がった場合のルールなど
- 繰上げ返済の計画
自己資金はどれくらい用意する?
資金を用意する手段は2つ。
- 自己資金(頭金):貯蓄から支出する現金
- 住宅ローン借入:金融機関から借り入れる金額
土地の取得やメーカーとの契約の際は、資金の一部を現金で入金する「手付金」などが必要となることも多いです。
厳しいですが、全く貯金のない状態で住宅を取得するのは難しいです。
一般的には、総予算の20%程度を自己資金として用意することが推奨されています。
無理のない予算の立て方:5つのステップ
注文住宅は「人生で一番高い買い物」と言われるだけあって、資金計画の失敗は取り返しがつきません。
ここでは、無理のない予算の立て方を3ステップでご紹介します。
ステップ1:家計の現状把握
まず、現在の家計状況を正確に把握しましょう。
- 毎月の手取り・年間の世帯年収
- 家賃や住宅費
- 食費や通信費、教育費などの固定支出
- 現在の貯金やローン残高
特に「今の家賃にどれくらい無理がないか」は、住宅ローンの毎月返済額を考える上で重要な目安になります。
ステップ2:将来のライフプランを考慮
住宅ローンは20年~35年にわたる長期の支払いになります。
- 子どもの教育費(中学〜大学まで、私立か公立かなど)
- 車の買い替え
- 老後の備え
- 転職や収入減の可能性
- 家族構成の変化(出産、介護など)
今だけではなく、10年・20年先を見据えても無理がない金額かを考えるのが大切です。
ステップ3:月々の返済額をシミュレーションする
おすすめは自分たちが払えるギリギリと、このぐらいだと嬉しいというラインの両方を考えておくこと。
そして下限は下回ってももちろん大丈夫ですが、上限ギリギリは必ず守ることを意識しましょう。
- 月々の返済額:手取り月収の20~25%、多くて30%程度
- 借入額の目安:年収の5~6倍、多くて8倍程度
仮に手取りが30万円なら、毎月のローン返済は最大でも9万円程度が上限。
実際には、固定資産税・火災保険・修繕費なども別途かかるため、余裕を持たせた金額設定が理想です。
たとえば、年収別に「安全な借入額」「月々の返済上限」の目安をまとめた表がこちらです。
年収 | 適正返済額 | 適正借入額 |
---|---|---|
400万円 | 約6〜8万円 | 2,000〜2,400万円 |
500万円 | 約8〜10万円 | 2,500〜3,000万円 |
600万円 | 約10〜12万円 | 3,000〜3,600万円 |
700万円 | 約12〜14万円 | 3,500〜4,200万円 |
800万円 | 約13〜16万円 | 4,000〜4,800万円 |
あくまで目安ですが、これをベースに「建物にいくらかけられるか」を逆算すると、予算感が見えてきます。

結構シビア!!
ステップ4:総予算をシミュレーションする
ここで初めて「家にどこまで使えるか」を逆算します。
例えば、総予算4,500万円の人が、以下の支出を見積もったとします。
- 土地2,000万円
- 諸費用400万円
- 家具家電など100万円
計2,500万円なので、建物にかけられるのは2,000万円前後となります。
「建物価格+オプション」の見積もりがその範囲に収まるかをチェックしましょう。
ステップ5:見積もりを精査し、優先順位をつける
家づくりを進めるうちに、オプションを追加したくなることはよくあります。
でも、「あれもこれも」では確実に予算オーバーに。
- 絶対に譲れないこと
- あったら嬉しいこと
- 後からでも追加できること
この3つを分けて、優先順位を明確にしておくと、見積もり時の迷いが減ります。
我が家の住宅費は約3,265万円!その内訳と対策
建物+オプション+諸費用の内訳を公開
我が家は一条工務店で、以下のような内訳になりました。
大項目 | 項目 | 金額 | 大項目計 |
---|---|---|---|
建物費用・必須工事 | 本体価格(標準) | 約2,215万円 | 約2,406万円 |
建築申請・その他業務 | 約 46万円 | ||
付帯工事 | 約 145万円 | ||
オプション | オプション | 約 341万円 | 約544万円 |
太陽光+蓄電池 | 約 203万円 | ||
その他必須項目 | 設計費用・つなぎ融資・登記など | 約 70万円 | 約280万円 |
水道工事 | 約 66万円 | ||
外構 | 約125万円 | ||
火災保険 | 約 19万円 | ||
必須ではない | フロアコーティング | 約 28万円 | 約35万円 |
テレビアンテナ設置 | 約 7万円 | ||
合計 | 約3,265万円 |
ここに更に土地代と住宅ローン手数料などの諸費用がかかりました。
建築費用とオプションの費用に関しては、以下の記事にまとめています。


一条工務店で費用が膨らみやすいポイント
一条工務店の魅力のひとつ、「充実の標準仕様」ですが、
- もっと便利に暮らしたい
- ちょっとおしゃれにしたい
- 性能を突き詰めたい
などと欲を出してしまうと、オプション費用がどんどん増えていくんですよね。
予算オーバー!我が家はこう対処した
実際は適正範囲内ではありますが、もう少し安くしたかったのは本音です(笑)
上がってしまった理由は、
- 付帯費用・諸費用を甘く見ていた
- 調子に乗ってオプションをつけてしまった
このあたりでした。
ではどう考えていったかというと、
- いくつかの間取りやオプションを諦めた
- 太陽光など、長期的にみて回収できるなら良いと判断した
諦めたものの中には、実は「月々この金額だったら、つけておけばよかったかな」と思っているものもあります。
でもそれは、当時よりも収入が多い今だから言える話ですし、今後どうなるかも分からないので、これで良かったと思います。
予算を抑えるコツ:住宅予算で失敗しないために
ここまで見てきて、
- 思ったより借りられない…
- 自分の年収では厳しいかも…
そう思った方もいるかも知れません。
ここからは、我が家が実践した内容も含め、予算を抑えていく方法を考えてみましょう。
土地選びでの節約
- 駅から少し離れた立地を選ぶ
- 整形地にこだわらない
100点の理想の土地に巡り合えれば良いですが、立地・形など、妥協できるところがあれば、予算が抑えられることもあります。
建物・オプションでの節約
- 将来のリフォームを前提とした設計
- 標準仕様を活用する
- 間取りをシンプルにする
例えば、我が家は建築当時は夫婦二人で、いずれは子供が欲しいと考えていました。
間取りなどDIY程度では改変が難しい部分に関しては、子供を想定した内容にしましたが、階段の落下防止オプションなどは、自分たちでもできるかと割愛。
また間取りとしては、ビルトインガレージやバルコニーは主に金銭的な理由で諦めました。
営業さんにおすすめされたり、素敵なモデルハウスで気分が高揚するのはよくわかります。
が、あらかじめ「ここは削ってもOK」「ここは妥協しない」を決めておき、時には心を鬼にして諦めることも大切です。
諸費用を忘れない
住宅購入時には、以下の費用も発生しますので、忘れずに入れておきましょう!
- 仲介手数料・登記費用
- 火災保険・地震保険
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入費
住宅ローンで節約
住宅ローンで金利が低いものを選ぶというのも有効な手段です。
住宅ローンは、金利がわずかに違うだけでも、数十万円〜百万円単位で支払総額が変わることも。
建物や設備を削る節約と違って、金利の節約は「我慢のいらない節約」です。
わが家は「土地のつなぎ融資」の関係で提携ローン一択でしたが、結果的に条件は悪くなく満足しています。
ただ、選択肢がある方なら必ず複数の金融機関を比較するのがおすすめです。
住宅ローンの金利や団信(団体信用生命保険)の内容は、銀行によって大きく異なります。
一括比較サービスを使えば、自分たちに合った金利・条件を効率よく探せますし、ライフプランも含めた無料相談を活用するのも手です。
実際我が家も、FP(ファイナンシャルプランナー)さんに収支やライフプランを見てもらい、立てた予算で問題ないことを確認しました。
- 自分に合ったローンを探したい
- 審査に通りやすい銀行が知りたい
- 将来のライフプラン設計も含めて相談したい
そんな方には、以下のような比較サービスや無料FP相談が便利です!
▶ [住宅ローン比較サイトを見る(PR)]→ 金利・条件を一括比較!(リンク申請中)
▶ 【PR】住もうよ!マイホーム (無料FP相談)→ 家計や将来設計も含めてプロに相談!
まとめ|家づくりは、資金計画から始まる!
家づくりは、夢が膨らむほど予算とのバランスに悩みます。
でも、「無理のない金額は?」「優先すべきは何か?」という予算の軸がしっかりあると、選択に迷いが減ると感じました。
我が家も迷いながらの家づくりでしたが、「これくらいなら無理なく暮らせる」という感覚を大事にしたことで、建てたあとも安心して暮らせています。
後悔しない家づくりのためにも、まずは家計と向き合い、長い目で安心できる資金計画を立ててみてくださいね。
ではまた👋
\\この記事で紹介したサイト&便利なサービスまとめ//
本文中でご紹介したサイトは、以下のリンクからアクセスできます。
👉【PR】住もうよ!マイホーム →住宅ローンや資金計画をプロに無料相談できます
また、ハウスメーカーの比較や資料集めにはこちらも便利です。
👉【PR】タウンライフ家づくり
👉【PR】持ち家計画
いずれも無料で、自宅にいながら一気に比較・検討ができます。
住宅取得は情報収集がとても大事。
我が家も資料請求で情報を集め、FP相談で背中を押されて住宅購入へ踏み切れました!
コスパ・タイパよく必要な情報を集めて、快適なお家ライフを満喫しましょう^^
コメント