こんにちは、ひいろです。
「一条工務店の家は標準仕様でも十分?それともオプションを付けるべき?」
そんな悩みを抱える方のための【標準vsオプション】シリーズ、第6弾は階段編です。
階段を選ぶ際、ボックスステアにするかオープンステアにするかで印象ががらりと変わります。
我が家もここはかなり悩み、最終判断は間取りとの兼ね合いで決めました。
今回は、i-smartⅡの標準階段の仕様やオプションの種類・費用、さらに我が家が実際に採用した仕様とその満足度まで、リアルにレビューしていきます。
この記事では、以下の内容をまとめてご紹介します。
i-smartⅡで採用できる階段の特徴
標準仕様とオプションで選べる内容・金額(2021年当時)
我が家が採用した仕様と満足度
採用しなかったオプションと理由
「階段の種類やオプションで迷っている」「実際の住み心地が気になる」という方の参考になれば嬉しいです。
一条工務店i-smartⅡ、選べる階段の種類
まずは基本的な階段の種類と、i-smartで採用できるものについて見ていきましょう。
基本は回り階段か直階段
普段何気なく使っている階段にも、実はいくつか種類があります。

一般的な住宅で多いのは、
- 直階段(まっすぐ上がるタイプ)
- かね折れ階段(途中で90度に折れるタイプ)
- 回り階段(途中に三角ステップがあるタイプ)
などです。
実際、我が家と一条工務店の打ち合わせでも、「直階段」と「回り階段」のどちらにするかを最初に検討しました。
敷地や間取りに余裕があれば、折り返し階段(U字型)も採用可能です。
ボックスステア?オープンステア?
階段のデザインを大きく分けるポイントは、床面と垂直方向にある「蹴込板(けこみいた)」の有無です。
- 蹴込板あり → ボックスステア(箱型階段)
隙間のない構造で、落ち着いた印象になり、遮音性や安全性にも優れています。
また、階段下を収納などのスペースとして有効活用しやすいのも特徴です。

- 蹴込板なし → オープンステア(スケルトン階段)
段の間に隙間があり、光や視線が抜けるため空間を広く見せられるのが魅力です。
リビング階段などで人気ですが、冷暖房効率や安全性には注意が必要なことも。

この蹴込板の有無が、階段の「見た目」「開放感」「階段下の活用方法」を大きく左右します。
見た目の印象だけでなく、暮らし方や間取りとの相性を考えて選ぶことが大切です。
階段の位置はリビング?廊下?
階段の位置も、間取りづくりの大きな検討ポイントです。
階段の位置は大きく「リビング階段」と「廊下(ホール)階段」に分かれます。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
| リビング階段 | 廊下階段 | |
|---|---|---|
| 家族のコミュニケーション | 帰宅・外出時に顔を合わせやすく、家族の様子がわかる | プライバシーを保ちやすく、来客時も気を使わない |
| 音・生活音 | リビングの音が別の部屋に伝わりやすい | 音が伝わりにくく、静かに過ごせる |
| 冷暖房効率 | 吹き抜けと組み合わせると熱が逃げやすい | 階層が仕切られるため、空調効率は良い |
| デザイン性・開放感 | 空間が広く見え、デザイン性が高い | 間取りの自由度が高い |
| 動線 | 家族の出入りが自然にわかる | 来客がいても気にせず上階へ行ける |
| 安全性 | 子どもが小さいうちは安全柵が必要になることも | 階段が独立しており、安全対策しやすい |
冷暖房効率に関しては、高断熱の一条工務店ならではの特性がありますが、その他の要素は一般的なリビング階段・廊下階段の特徴と概ね変わりません。
最終的には、家族の生活スタイルと間取り全体のバランスを考えて、リビング階段にするか廊下階段にするかを決めるのがポイントです。
間取りへの影響
階段の形や配置は、間取りの広さにも直結します。
- オープンステア+吹き抜け:最低でも約2坪
- 回り階段(標準):約1坪
回り階段の折り返し部分を「三角ステップ」ではなく「四角い段」にすることも可能です。
ただし三角では4段のところが2段しか入らず、その分段数が増えてスペースを取るため、1坪では収まらなくなります。
我が家でも安全性を考えて「四角階段」を検討しましたが、間取りの都合上、泣く泣く断念しました。
階段はデザインと機能のバランスが大事
i-smartⅡでは標準の「ボックスステア+回り階段or直階段」が基本ですが、オープンステアや吹き抜けを組み合わせれば、よりデザイン性の高い空間にもできます。
ただし、見た目・コスト・安全性・間取り制約のバランスが重要。
次章では、実際に選べる標準仕様・オプション内容とその費用(2021年当時)を詳しく見ていきましょう。
【i-smartⅡ階段まわり】標準設備&オプションの種類と金額(2021年当時)
それでは、i-smartⅡの階段で選べる標準仕様とオプションの種類・金額(2021年当時・税抜)を見ていきましょう。
あわせて、我が家で実際に採用したものも紹介します。
ボックスステア
階段本体の標準仕様は、ボックスステア(箱型階段)です。
オープンステアは+20,000円のオプションになります。
それぞれ採用できる階段形状は以下のとおりです。
- ボックスステア
- 直階段
- 回り階段
- かね折れ階段 など
- オープンステア
- 直階段のみ
ひいろデザイン性ではオープンステアが人気ですが、ボックスステアの方が採用可能なバリエーションが多く、収納活用にも有利です。
階段下収納(標準)
ボックス階段かつ回り階段を選ぶと、階段下収納を追加料金なしで設置できます。
収納なしにすることも可能なので、間取りや使い勝手に合わせて選べます。
手すり(標準)
階段の色に合わせた木製手すりが標準で付きます。
階段の流れに沿う形で、安全性に昇降できます。
階段の仕様について、標準とオプションをまとめました。
【仕様一覧】階段(☝️タップで開きます)
| 項目 | 標準仕様 | オプション | オプション金額(円・税抜) | 我が家の選択 |
|---|---|---|---|---|
| 階段本体 | ボックスステア | オープンステア | 20,000円 | ボックスステア |
| 乳幼児用安全柵「キディガード」 | – | 設置 | 35,600円 | なし |
| ファイン手摺 | – | 1グリッド | 113,000円 | なし |
| 4グリッド | 204,000円 | |||
| 8グリッド | 402,000円 | |||
| スリットウォール | – | 設置 | 40,000円 | なし |
| 室内明かり取り | – | 1連 | 20,000円 | なし |
| 2連 | 40,000円 | |||
| 3連 | 60,000円 | |||
| ホームエレベーター | – | 2名(150kg)2階建 | 2,192,000円 | なし |
| 2名(150kg)3階建 | 2,472,000円 | |||
| 3名(200kg)2階建 | 2,352,000円 | |||
| 3名(200kg)3階建 | 2,642,000円 |
我が家が選んだ階段仕様とリアルな使い心地
ここからは、階段で我が家が実際に採用した仕様を全公開します!
結論から言うと、すべて標準仕様でまとめました。
なお、標準かオプションか迷った時の考え方については、第一弾の記事で詳しく解説しています。


ボックスステア&回り階段&リビング階段(標準)
我が家はボックスステア+回り階段をリビングに採用しました。
リビング階段は最優先!コミニュケーション以外のメリットも
リビング階段は間取りの最優先事項の一つ。
我が家は家の真ん中あたりにリビング階段を設置しました。
実際に住んでみて感じたポイントは以下の通りです。
- 家族・来客とのコミュニケーションが自然に生まれる
- 帰宅や外出時に顔を合わせやすく、「ただいま」「おかえり」が交わしやすい設計です。
- 個人的には来客時も挨拶できる方が安心なので、むしろメリット。
- 音の影響はそれなりに大きい
- 子供が寝た後、リビングでの物音が寝室に響いて起きてしまうことも。
- 違う階でちょっと用事をしている時は、階段を通して子供の様子が分かり安心。
- 冷暖房効率はほとんど問題なし
- 全館床暖房かつ家中ほぼ同じ温度なので、階段だけ寒いと感じることはありません。
- 最も外気の影響を受けやすい玄関と区切られ、「玄関以外が常に快適な温度」というメリットも。
- 階段部分は床暖がない
- 冬場に裸足で踏むとちょっとひんやりします。



通過するだけだし、靴下を履いていればほぼ感じない程度です。
最大の悩みどころは「オープンステアにするかどうか」
「リビング階段にする」ということは最初から決めていましたが、形状はかなり悩みました。
最終的には、間取りの制約と安全性のバランスでボックスステアを採用。
- 間取り上の制約
- オープンステアを採用すると、リビングが1部屋減るレイアウトにせざるを得ず断念。
- 1坪で納まる回り階段が採用可能なボックスステアを選びました。
- 安全性の確保
- 回り階段にすることで、万が一子どもが足を滑らせても一直線に落下しにくい構造に。
- 小さな子どもがいる家庭には安心感があります。
- 収納との両立
- ボックスステアにしたことで、階段下収納を標準で設置できました。
- 収納スペースを無駄にしない点も大きな決め手です。
ちなみに、オープンステアの図面も一度引いてもらいましたが、ボックスステアにしたことで段数が1段増えました。
わずかな違いですが、結果的に子どもでも上り下りしやすくなったのではと思っています。


明るい空間×シックな色で雰囲気づくり
階段の色は「ビター」を採用。
床は1階が明るめ、2階は落ち着いた色にしたため、階段で1階との雰囲気を自然に切り替えられるようにしました。
色合わせの手すりは途中で角度が変わるので握りやすいです。



角度が変わる手摺は「ださい」と言われることもありますが(笑)、使い勝手は良いです!
回り階段の階段室はこのような感じです。


1階と2階の境目に見切り材が入ります。
また2階フローリングとの区切りがはっきり出るため、階段と床の色は展示場や実物サンプルで確認してから決めることをおすすめします。
ブラケットライトと窓を設置しているため、オープンステアほどではありませんが、十分に明るい空間になっています。
また、窓辺に花などを置いたり、壁の面積が広いので絵や写真を飾って楽しむこともできます。


階段下収納(標準)
収納編でも紹介しましたが、ボックスステア+回り階段を選んだことで、階段下収納を追加費用なしで設置できました。
ただし、内部をクロスやフローリングで仕上げる場合は別途費用がかかります。
我が家では「見えない場所」と割り切り、仕上げは省きました。
- 収納スペースの広さ
- 階段全体は約1坪ですが、最下段の5段分は壁で埋められており、実際に使えるのは約0.75坪程度です。
- L字形状なので奥がやや使いにくく、現在も模索中です。
- 活用方法
- 掃除グッズやセカンド冷凍庫を設置。
- 共働き家庭で作り置きや冷凍食品をよく使う我が家では、とても重宝しています。
採用しなかったオプションと理由
ここからは、我が家が採用しなかったオプションについてご紹介します。
「なぜ見送ったのか」「実際に住んでみて必要だったかどうか」もあわせて解説するので、オプション選びの参考になれば嬉しいです。
オープンステアは悩みに悩んで見送り
「採用しなかった間取り」の記事でも紹介したように、オープンステアは開放感がありとても魅力的でした。
しかし最終的には、安全性・収納・間取りの3つの理由から見送りました。
- 安全性の不安
- 蹴込み板のないデザインは見た目がスタイリッシュな一方で、足に引っ掛かりを感じる。
- 転落時は一直線の危険がある。
- 子どもが欲しいと思っていたので、安心感を重視したかった。
- 収納の優先
- オープンステアは構造上、階段下に収納を設けにくい。
- 収納スペースを最大限確保したかった我が家には不向きだった。
- 間取りの制約
- オープンステアを採用する場合は、約2坪分の吹き抜けが必要。
- ピアノ室として計画していた趣味部屋が確保できなくなるため、収納と趣味部屋を優先。
結果的に、安全・収納・間取りバランスを重視してボックスステアを採用しましたが、今もこの選択に満足しています。



駆け上がったり駆け降りても引っかからない!良い子は真似しないでね(笑)
乳幼児用安全柵「キディガード」は後付けで対応
「キディガード」は当時、まだ子どもがいなかったため見送りました。
また、市販の後付けタイプが豊富に販売されており(楽天だと1,000円台のものも!)、必要になった時に取り付ける方針としました。
ただし、自分で取り付けが難しい場合や、見た目を統一したい場合はオプションで設置しておくのもありかもしれません。
明かり取り系オプションはスペースの都合で不採用
30坪の我が家の間取りでは、廊下などの通路面積を極力減らして、収納や居室に床面積を割り当てました。
そのため、吹き抜けもなく、明かり取りを設けるスペースも必要性もありませんでした。
大きな吹き抜けやリビング階段を採用しているお宅であれば、ファイン手摺や明かり取りの効果は抜群です。
自然光が差し込むだけで、家全体がとても明るく感じられると思います。
エレベーターは費用と将来性を考えて不採用
「後から設置できないものは積極的に検討する」というのが我が家のオプション選定方針でしたが、ホームエレベーターはほぼ検討せず。



そもそも2階建でエレベーターを使うイメージがわきませんでした(笑)
使うとしたら将来ですが、実際に使う時期がかなり先になることを考えると、コストやスペースとのバランスが合わないと判断しました。
3階建ての住宅や、重い荷物を頻繁に運ぶ生活スタイルであれば、採用を検討する価値はあるかもしれません。
まとめ
2階建て以上の家では、階段は毎日何度も使う空間。
家全体の雰囲気を左右する重要な場所でもあります。
滞在時間は短くても、安心して昇降できることはもちろん、ちょっとした工夫でお気に入りの空間にすることも可能です。
- 標準仕様のボックスステアで十分快適
- i-smartⅡの標準階段は安定感があり、安全性・遮音性・収納性のバランスも良好。
- オプションのオープンステアは開放感が魅力
- 収納が減る・間取りの自由度が下がるなどの注意点はあるものの、見た目の軽やかさは抜群。
- 階段下収納は実用性◎
- 標準の階段下収納は冷凍庫や掃除用具など、生活動線に沿った収納スペースとして重宝。
- リビング階段か廊下階段かは生活スタイルで決める
- 家族のコミュニケーションや生活動線、音の影響などを考慮。
- 全館床暖房で冷暖房効率の低下がほとんどないのは、一条工務店ならではのメリット。
- 窓やライトで階段室に明かりをプラス
- 吹き抜けなしでも、照明や窓を活用すれば開放感や明るさを確保可能。
標準とオプションの選択は本当に悩ましいポイントですが、この記事が少しでも判断の参考になれば嬉しいです。
ではまた👋
オプション費用の総額については、以下の記事で紹介しています。


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