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【標準vsオプション⑨】構造・システム編:標準が神仕様!それでもオプションを採用した理由&レビュー

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こんにちは、ひいろです。

「一条工務店の家は標準仕様でも十分?それともオプションを付けるべき?」
そんな悩みを抱える方のための【標準vsオプション】シリーズ、第9弾は構造・システム編です。

構造やシステムは、見た目にはあまり出てこない部分ですが、一条工務店の性能や住み心地を支える“心臓部”
一条が最も力を入れている部分なので、基本は標準で十分です。
とはいえ、土地の状況でオプションが必須になったり、より快適性を求めたグレードアップもあります。

今回は、i-smartⅡの構造・システムの標準仕様やオプションの種類・費用、さらに我が家が実際に採用した仕様とその満足度まで、リアルにレビューしていきます。

この記事では、以下の内容をまとめてご紹介します。

i-smartⅡの構造・システム標準仕様
オプションで選べる内容と金額(2021年当時)
我が家が採用したオプションと満足度
採用しなかったオプションと理由

標準とオプションの違いを具体的に知りたい方の参考になれば嬉しいです。


目次

i-smartⅡ構造・システム】標準設備&オプションの種類と金額(2021年当時)

まずは、i-smartⅡの外まわりの標準仕様と、選べるオプション内容&金額(2021年当時・税抜)を一覧化しました。
あわせて我が家が採用したものも書いています。

⚠️ 金額は2021年当時の情報です⚠️
現在とは異なる可能性があるため、最新情報は必ずご自身でご確認ください。

基礎・土台

建物の基礎と土台は、建物を支える最も重要な部分です。
建物の荷重を地盤に均等に伝え、地震や強風などの外力に耐える、文字通り“家の土台”。

標準では、以下のような仕様になっています。

  • 基礎:
    • 鉄筋コンクリート布基礎 (160mm幅)
    • 防湿土間コンクリート (80mm厚)
    • アクリル樹脂系弾性ローラー塗装仕上
    • オリジナル基礎スペーサー
  • 土台:
    • 外周部: 140mm×140mm
    • 内周部: 89mm×140mm ( 防腐防蟻処理材)

これだけ見ても、何が何だか(笑)
しかし建築基準法や一般的な木造住宅(建売など)と比較すると、太く・強く・湿気に強い仕様になっています。

標準の「布基礎」とは?全4種類と比較

基礎は主に次の4種類。
土地や地盤の硬さによって必要な基礎が決まります。

出典:一条工務店公式
  • 布基礎(標準)
    立ち上がり部分だけを鉄筋コンクリートで支える構造。
  • ベタ基礎
    床下全面に鉄筋コンクリートを敷き詰め、“面”として支える構造。
  • ソイルセメント
    地中の土に固化材を混ぜ、柱状に固めて支える方法。
  • 小口径鋼管
    地盤の深い支持層まで鋼管(鉄パイプ)を打ち込んで支える方法。

一条の標準は布基礎
ベタ基礎標準のメーカーもあるので、やや残念ポイントではありますが、地盤調査の結果から、その土地に最適な基礎を採用する仕組みです。

建築基準法より太い・強い・湿気も防御!

一条の基礎は、建築基準法よりワンランク強い仕様です。

出典:一条工務店公式
  • 土台幅:89mm → 140mm
  • 立ち上がり幅:120mm → 160mm
  • 配筋ピッチ:300mm → 200mm(鉄筋が密)
  • 主筋:13mm → 16mm(太い鉄筋)
  • 防湿:フィルムのみ → 防湿コンクリ+フィルム

どの項目を取ってみても、建築基準法を上回る仕様になっています。

家の寿命を延ばすための徹底した湿気対策

湿気は木造住宅の大敵で、腐朽・シロアリ被害・カビの発生など、家の寿命を縮める要因になります。
そのため、一条では標準でも以下を徹底しています。

  • 80mm厚の防湿土間コンクリート+防湿フィルムの二重構造
  • 防腐・防蟻処理された土台材
  • 基礎高420mm確保で換気性UP&点検しやすい

木造建築で最も家を傷ませる要因である腐れとシロアリ
その原因となる湿気を最大限に防ぎ、建物の耐久性を長期にわたって維持することができます。

家屋本体

i-smart の家屋本体は、地震に強い「ツインモノコック構造」を支えるため、床・壁・天井の“面”が非常に頑丈に作られています。
まずは標準仕様の構造材から見ていきましょう。

    • 1階床: 構造用合板24mm
    • 2階床: 根太38mm×235mm 構造用合板15mm
  • 天井 (最上階)
    • 根太38mm×235mm、 構造用合板9mm
    • 外壁: スタッド38mm×140mm、 構造用合板12mm厚
    • 間仕切: スタッド38mm×89mm
  • 構造材:JAS規格相当品
  • 下地補強材:JAS規格相当品
  • 防腐防蟻処理:1階構造材及び下地材(一部除く)

何が何やら…その2(笑)
結論、標準的な部分もあれば、驚くほど分厚い材料を使っている部分もあります。
実際に、一般的な住宅の基準と比べるとどれくらい違うのか見ていきましょう。

一条工務店の耐震性はなぜ強い?ツインモノコック構造×強固な“面”で揺れに強い家を実現

一条工務店の i-smart は、「ツインモノコック構造」という、巨大地震の力や揺れを“面”で受け止めて分散させる工法を採用しています。
簡単にいうと“箱全体で支える”構造なので、非常に高い強度を確保できます。

先程の標準仕様を、一般的な基準と比較してみましょう。
(法律では細かな寸法があまり決まっていません)

スクロールできます
部材一般的な基準一条の仕様得られる効果
1階床合板 9mm 程度合板 24mm非常に高い剛性。
床のねじれ・変形を防ぎ、耐震性アップ。
2階床根太* 38×105〜120mm、
合板 12mm
根太 38×235mm、
合板 15mm
かなり強固。
床の振動・たわみが出にくく、生活音の軽減にも◎。
最上階天井根太 38×89mm、
合板9〜12mm
根太 38×235mm、
合板9mm
天井の剛性が高く、強風・地震でも安定しやすい。
外壁スタッド**38×89mm、
合板9mm
スタッド 38×140mm、
合板12mm
構造が太く強い。
断熱性能と壁の圧縮強度が大幅に向上。
間仕切り壁スタッド38×89mmスタッド 38×89mm標準的。
室内壁として十分な性能。
防腐防蟻処理地盤から1m以内
(建築基準法)
1階構造材のほぼ全て
+断熱材
+破風板などにも処理
標準以上。
義務範囲外まで処理し、腐朽・シロアリリスクを徹底軽減。

*根太(ねだ):床や天井を張る際に、梁などの構造材の上に一定の間隔で渡される、比較的細長い木材のこと。
**スタッド:壁の強度を保つための垂直方向の骨組み。

このように、i-smart は 床・壁・天井、全ての“面” を強くすることで、揺れに強くてしなやかな箱を作っています。
耐震性の高さは、こうした目に見えない部分の積み重ねで成り立っています。

1階ほぼ全て+内部まで処理!一条の“徹底シロアリ対策”

シロアリや腐朽は、家の強度を長期的に低下させる大きな敵。
これらを防ぐには、防湿と薬剤での予防がとても大切です。
薬剤については、一般的に現場で組み立てた後に表面へ薬剤を塗る(現場処理)という方法が多いのですが、一条は全くアプローチが異なります。

  • 「接合面」「内部」含め、見えなくなる部材まで工場で丸ごと薬剤処理
  • 断熱材にも防蟻処理

つまり、シロアリが侵入できる「弱点」を徹底的に排除しています。

シロアリ対策 出典:一条工務店公式

断熱材

i-smartⅡでは、グラスウールの約2倍の断熱性能を持つ、「高性能ウレタンフォーム」を標準で採用しています。
一条工務店の「超省エネ住宅」を支えるための中心的な技術です。

「外内ダブル断熱構法」で“魔法瓶級”の圧倒的な断熱性能

一条工務店は、外壁・天井・床のすべてに高性能ウレタンフォームを採用。
特にi-smartの外壁は、構造材の外側+内側の両方に断熱材を入れる「外内ダブル断熱構法」で、魔法瓶のように熱を逃がさないのが特徴です。

  • 外気温の影響を受けにくい
  • 冷暖房効率が高く、省エネ性能が大幅UP

といった特徴があり、結果としてZEH基準を大きく上回る断熱性能を標準で実現しています。

湿気を吸いにくい高耐久断熱材で、劣化しにくく長持ち

グラスウールなどの繊維系断熱材と違い、ウレタンフォームは湿気をほとんど吸わず、長期間形が崩れにくい素材です。
そのため、

  • 劣化しにくく、品質が長く安定する
  • 気密・断熱性能が数十年単位で維持しやすい

といったメリットがあり、長期優良住宅(後述)の基準にも大きく貢献します。

一条オリジナルの断熱材は140mmの分厚さ!自社グループ生産で精度も◎

一般に流通していない140mm厚のウレタンフォームを自社グループ工場で製造。

  • 工場で壁パネルへ高精度に組み込める
  • 断熱性能が設計通り発揮される

ということから、一条工務店ならではの高品質な断熱材を標準仕様で提供できています。

断熱材 出典:一条工務店公式

耐久・耐火性能

i-smartⅡは、長期優良住宅省令準耐火構造の両方が標準仕様です。
オプションで2倍耐震や「耐水害住宅」にすることも可能。

長く安心して住み続けられる「長期優良住宅」が標準

長期優良住宅とは、国が定める基準を満たした、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置講じられた優良な住宅」のこと。
一条工務店の仕様は次の点で基準を大きくクリアしています。

主な要件と i-smartⅡの仕様
  • 耐久性・劣化対策:複数世代にわたり構造躯体を使用できること
    • 土台140mm角、防腐防蟻処理、防湿土間コンクリートなどで基準を十分クリア
  • 耐震性:震度6強〜7の地震で倒壊しない(等級2以上)
    • 一条は 耐震等級3 を標準で取得
  • 維持管理の容易性:配管・配線などを点検・補修しやすいこと
    • 点検口や配管スペースを標準で確保
  • 省エネ性:断熱等性能等級4など必要な省エネ性能
    • ZEHレベルの断熱性能で基準以上
  • 住戸面積:戸建は75㎡以上

つまり、書類を申請すれば、長期優良住宅の認定を取りやすい構造が標準で備わっています。

ちなみに、長期優良住宅であれば、以下のメリットもあります。

  • 税制優遇(住宅ローン控除・登録免許税の軽減など)
  • 地震保険料の割引
  • 住宅ローン(フラット35)の金利優遇
ひいろ

性能だけでなく経済的にも嬉しい!

省令準耐火構造で火災に強い!火災保険料も大幅節約

省令準耐火構造とは、「準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造」として国が定める基準に適合した住宅のこと。
要件と一条の仕様は以下の通りです。

主な要件と i-smartⅡの仕様
  • 外部からの延焼防止
    • 屋根や外壁・軒裏が防火性の高い構造で、隣家の火が燃え移りにくい
  • 各室防火
    • 壁・天井を不燃材(石膏ボード等)で覆って火に強い構造に
  • 他室への延焼遅延
    • 壁・天井内部の「ファイヤーストップ材」で延焼しづらい
火災への備え 出典:一条工務店公式

省令準耐火構造にすることで、以下のメリットがあります。

  • 火災保険料が大幅に安くなる(一般木造=H構造 → 準耐火=T構造扱い)
  • 避難時間を確保しやすく、命を守りやすい
  • 建物の損傷を最小限に抑えられる
ひいろ

工場でも紹介されていますが、実は「木造のほうが鉄骨造より火災に強い」ケースも多いとされています。
i-smartⅡは“木造最強クラスの耐火性能”で、安心感がより高まります。

給排水設備

給排水の標準仕様も見ていきましょう。

  • 給水 (防露配管):
    • キッチン、システムバス、 洗面化粧台、 洗濯機用単水栓 トイレ2ヶ所
  • 給湯:
    • キッチン、システムバス、 洗面化粧台
  • 排水:
    • キッチン、システムバス、洗面化粧台、洗濯機
  • 衛生 (汚水):
    • トイレ2ヶ所

基本は1階への配管が標準ですが、2階に変更してもオプション料金はかかりません。
さらに、一条工務店は トイレ2ヶ所が標準仕様
朝の混雑回避や来客時にも便利で、家族が多いほどメリットが大きいポイントです。

その他設備

一条工務店の“快適性”を支える二大システム、全館床暖房熱交換換気システム「ロスガード90」は、全シリーズで標準です。

全館床暖房で“健康・安心・省エネ”を実現!

i-smartⅡをはじめ、一条工務店の家は 家中ほぼすべての空間が床暖房
玄関・廊下・脱衣所・トイレまで暖かく、住まい全体の快適さが段違いです。

  • 健康・快適性
    • 床から伝わる「ふく射熱」で体の芯まで暖まり、エアコンのような「頭が暑くて足が冷える」温度ムラがほぼゼロ
    • 廊下や浴室も暖かいため、急激な温度差による ヒートショック対策にも効果的です。
  • 子育ての安心
    • 火を使う暖房器具や温風の吹き出しがなく、やけど・転倒・火災のリスクがほぼゼロ。
    • 空気をかき回さないので、ホコリが舞い上がりにくく、花粉・アレルギーが気になる家庭にも優しい環境です。
  • 省エネ性能
    • 高気密・高断熱の建物 × 熱交換換気システムの相乗効果で、24時間運転でも電気代を抑えられるのが一条の強みです。
    • 次世代省エネ基準の家×エアコンと比較して、電気代はおよそ9分の1に!

世界最高クラスの熱交換率!「ロスガード90」で常にクリーンな空気を供給

ロスガード90は、換気しながら部屋の温度を保ち、空気をキレイに保つための高性能な換気システムです。

  • 熱交換機能
    • 暖めた(または冷やした)空気の熱を回収し、外気を室温に近づけて取り込みます。
    • そのため、換気しても部屋が寒く(暑く)なりにくく、冷暖房ロスを大幅カット → 光熱費を節約できます。
    • 約90%の熱交換率は、世界最高クラス
  • 湿度交換機能も備える
    • 湿気も80%程度交換するため、一年中快適な湿度に。
  • 高性能フィルター
    • 花粉・PM2.5などをしっかりカットし、室内の空気をクリーンにキープ。

構造・システムの標準仕様&オプション一覧

ここまで紹介した構造・システムの標準仕様&オプションを一覧でまとめました。

【仕様一覧】構造・システム(☝️タップで開きます)
スクロールできます
項目標準仕様オプションオプション金額(円・税抜)我が家の選択
基礎鉄筋コンクリート 布基礎 (巾: 160mm)ベタ基礎変動ベタ基礎
ソイルセメント
小口径鋼管
防湿土間コンクリート (80mm厚)
アクリル樹脂系弾性ローラー塗装仕上
オリジナル基礎スペーサー
標準
土台外周部: 140mm×140mm
内周部: 89mm×140mm ( 防腐防蟻処理材)
標準
1階床: 構造用合板24mm
2階床: 根太38mm×235mm、構造用合板15mm
標準
天井 (最上階)根太38mm×235mm、 構造用合板9mm
構造材JAS規格相当品
下地補強材JAS規格相当品
防腐防蟻処理1階構造材及び下地材(一部除く)
外壁: スタッド38mm×140mm、 構造用合板12mm厚
間仕切: スタッド38mm×89mm
断熱材高気密高断熱仕様標準
1階床: 高性能硬質ウレタンフォーム140mm、
屋根下: 高性能硬質ウレタンフォーム235mm
壁:外断熱・高性能硬質ウレタンフォーム50mm
+充填・高性能硬質ウレタンフォーム140mm
耐久性長期優良住宅仕様標準
耐火性省令準耐火構造仕様耐火構造建物本体価格に上乗せ
2倍耐震+高防火外壁採用3,000円/坪
耐水害住宅スタンダードタイプ12,000円/坪
浮上タイプ20,000円/坪
給水 (防露配管)キッチン、システムバス、 洗面化粧台、
洗濯機用単水栓、トイレ2ヶ所
標準
一部2階(差額なし)
給湯キッチン、システムバス、 洗面化粧台
排水キッチン、システムバス、洗面化粧台、洗濯機
衛生 (汚水)トイレ2ヶ所
24時間換気システムセントラル熱交換換気システム
「ロスガード90」
ロスガード90うるケア〜10万円程度全館さらぽか空調&
デシカント式換気システム
デシカント式換気システム15,000円/坪
全館床暖房システム電気ヒートポンプ (温水循環)式
オリジナル全館床暖房システム
全館さらぽか空調

内容や金額は変更されている可能性があります。
最新情報は必ずご確認ください。


我が家が採用した仕様&オプションと満足度

ここからは、構造・システムにて我が家が実際に採用したオプション&標準仕様を全公開します!
「標準のままで十分だった部分」と「オプションを追加してよかった部分」を、使い心地とあわせてレビューしていきます。

なお、標準かオプションか迷った時の考え方については、第一弾の記事で詳しく解説しています。

基礎・土台:地盤調査の結果ベタ基礎(+320,800円)

一条工務店の基礎は 地盤調査の結果によって自動的に決定します。
我が家は「ベタ基礎」で、その追加費用が +320,800円

料金は土地の広さによって変動し、だいたい 1階床面積×21,000〜22,000円が目安です。

「そこまで軟弱じゃない土地だと思ったのに、結果ベタ基礎だった」という話もよく聞く通り、布基礎を選べるケースはかなりレア。
基本的には「ベタ基礎の追加費用はかかる前提」で考えておくと安心です。

ベタ基礎写真

家屋本体:ほぼ標準だが一部に耐力壁が必要(+9,000円)

建物本体・外壁・断熱材は 基本すべて標準仕様の中から自動で決まります。
断熱や気密は高性能なので、標準のままで全く不満なし。

また、間取りの関係で、一部に「耐力壁用面材(モイス)施工:+9,000円」が必要でした。
ただ、実際のところ…

ひいろ

どこに使われているのか図面を見ても分かりません(笑)
(当時説明されたのだと思いますが、忘れてしまいました😅)

というレベルで、生活に影響するような大きな変更ではありませんでした。

耐久・耐火性能:標準だが申請費用が意外とかかる!(+371,300円)

耐久性・耐火性に関わる仕様は すべて標準です。
ただ、地域によっては“耐火構造”が必須の場合も
こればかりは土地の制約なので、どうしようもありません。

また、「建築申請・その他業務諸費用」の中に確認申請・長期優良住宅手続き及び諸費用:371,300円がまとめて計上されていました。
ZEH補助金を受けたため、多少追加手続きがあった可能性もありますが、それでも結構な金額です。
長期優良住宅の金銭的なメリットは大きいですが、少し相殺されてしまった感があります😅

給排水設備:2階でも差額なしで安心

トイレ(1ヶ所)・洗面・お風呂を2階に配置したため、給水・給湯・排水は 1階・2階どちらにも設備あり
標準仕様の記載では「基本は1階」とありますが、実際には 追加料金はゼロでした。

ただし、給湯器の選択には注意が必要です。
水まわり編でも触れましたが、2階に浴室を置く場合は ハイパワー給湯器が必要になるケースも。

“追加料金なし”ではあるものの、設備選びに制約がある点は要チェックです。

その他設備:床暖房を「全館さらぽか空調」に変更し、年中快適に!(+450,900円)

標準の全館床暖房は、正直それだけでも驚きのレベルで、十分魅力的。
ですが我が家は思い切って 「全館さらぽか空調」 に変更しました。
(特別モニター価格:15,000円/坪 → 総額450,900円)

ひいろ

高額でしたが、「一条で建ててよかった」と感じる最大のメリットの一つがこの「さらぽか」です。

「さらぽか」は、床暖房に加え、床冷房も使えて、一年中快適なシステムです。
外から帰ってきた瞬間、夏はひんやり、冬はほんわか。
全館空調の快適さは、想像以上でした。

床暖房のメリット(標準)
  • 顔だけ暑い/足元寒い、というエアコン特有の不快感なし
  • 風が出ないので乾燥しづらく、風当たりもゼロ
  • 温水式で床全体がほわっと温かく、低温やけどの心配もほとんどなし
  • ふく射熱で、家全体がじんわり温まる
  • 熱交換換気システムで、外気を室温に近づけて取り込む
  • 一度つけたら基本1シーズンつけっぱなし(ON/OFFによるロスを抑える)
  • 太陽光・蓄電池と組み合わせることで電気代も抑制
さらぽかの追加メリット(オプション)
  • 湿度コントロールが優秀で、夏でもおおむね50%前後に
  • 夏は床がさらっと冷たくて快適(とはいえ、足が冷たくなるほどではない)
  • 天井サーキュレーター付きで扇風機不要のため省スペース
  • 夏は少し暑い場合サーキュレーターをつけておけば風で涼しくなり、エアコンはほとんど使わずにすむ

我が家では、夏が快適に過ごせるというのが大きな魅力で採用しました。
4回夏を越して感じたのは、「この家にいる限り熱中症になる気がしない」ほどの快適性(笑)

ただし、注意点もあります。

  • 部屋ごとの温度調整がしにくい(床暖房・さらぽか共通)
  • さらぽかだと、加湿オプション「うるケア」が採用不可

“うるケアが使えない”のは悩ましいところでしたが、我が家は 夏の快適性を優先してさらぽかに決定しました。


採用しなかったオプションと理由

ここからは、我が家が採用しなかったオプションについてご紹介します。
「なぜ見送ったのか」「実際に住んでみて必要だったかどうか」もあわせて解説するので、オプション選びの参考になれば嬉しいです。

地盤改良・ソイルセメントなど:地盤調査の結果不要に

採用しなかったというより「必要がなかった」パターンですが、軟弱地盤向けの地盤改良(ソイルセメント)は不要でした。

もし改良が必要だった場合、100万円単位で費用が変わるケースもあるので、正直かなり助かりました。
もちろん土地選びの段階でリスクは少なそうだと考えていましたが、最終判断は調査次第
土地購入前に100%は読めない部分です。

2倍耐震や耐水害住宅:間取りへの制約&費用で断念

標準で最強クラスの一条工務店の家ですが、オプションで更なる「チートハウス」にすることも可能(笑)
我が家も検討はしたものの、結果的に採用には至りませんでした。

2倍耐震:間取りに制約が出る

  • 間取りがある程度決まってきていた段階で確認→NG
  • 2倍耐震は柱・壁の制約がシビアなので、検討するなら初期段階での相談が必須

耐水害住宅:内水氾濫のリスクはゼロではないものの、トータル判断で不採用

  • 購入した土地が河川ハザードマップ外
  • 営業さんから「ピアノ搬入が困難になる可能性」を指摘された

費用面:30坪だと以下が加算。予算も潤沢ではないため無理せず断念

  • 2倍耐震:90,000円
  • 耐水害住宅(通常):360,000円
  • 耐水害住宅(浮上):600,000円

土地条件によっては有力な選択肢ですが、費用と間取りの制約はしっかり確認したいところです。

うるケア:さらぽかを優先し不採用だが冬は乾燥😂

先程少し触れましたが、「さらぽか空調」を採用すると、換気システムに加湿機能を加えるうるケアは併用できません。
非常に迷いましたが、我が家は夏の快適性を優先し、さらぽかを選択。
冬場は各部屋で加湿器を使っています。

ひいろ

でも、やっぱり乾燥するんですよ…

冬場、朝起きると鼻や喉が乾燥で痛いことがたびたびあります。
それもそのはず、何もしなければ基本の湿度は30%台!
しかし加湿器を炊きすぎると、今度は窓が結露してしまうので、塩梅が難しいです。

夏場か、冬場か…快適性が両両立できないのは残念ポイントでした。

なお、我が家は一番大きな部屋であるリビングでは大容量の加湿器を使っています。
どの窓のハニカムも全開なので、窓から離せば結露はほぼなし。
これがあるだけで鼻や喉の痛みが全然違います。


まとめ

一条工務店 i-smart の設備・システムは、標準仕様でも十分すぎるほど高性能。
ただし土地条件によっては一部オプションが必須になったり、快適性を求めて追加したい設備が出てくる点は理解しておくと安心です。

  • 基礎・土台・家屋は標準でも十分強い
    • 建築基準法を大きく上回る強度で、湿気・シロアリ対策も徹底。
    • 「ツインモノコック構造×耐力壁」により、高い耐震性を標準で実現。
  • オリジナル断熱材で“魔法瓶”のような断熱性能
    • 工場生産で施工ムラが少なく、一般流通しない厚みの断熱材を採用。
    • 気密・断熱の高さが、快適性や光熱費の削減に直結します。
  • 長期優良住宅と省令準耐火構造も標準
    • 災害に強く、長く安心して住める仕様で、金銭的なメリットもあり。
    • 申請費用はそれなりにかかるため、予算計画に入れておくと安心。
  • 高断熱住宅×全館床暖房×熱交換換気システムで標準でも快適
    • 快適性をさらに高めたい場合は「さらぽか」もおすすめ。
    • 「うるケア」との併用は不可なので、どちらを優先するかは生活スタイル次第。
  • 土地・地域によっては想定外の追加費用が発生することも
    • 地盤調査の結果基礎がオプションになる可能性は高い。
    • 耐火構造が求められる地域などもあるため確認が必要。

我が家は基本標準でしたが、地盤に関しては避けられず、また快適性を求めてさらぽかを採用しました。
i-smartの高気密・高断熱と相まって、3年半住んだ現在でも「快適で住みやすい家だ」と実感します。

標準とオプションの選択は本当に悩ましいポイントですが、この記事が少しでも判断の参考になれば嬉しいです。

ではまた👋


オプション費用の総額については、以下の記事で紹介しています。


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