こんにちは、ひいろです。
太陽光発電を設置して住宅ローン控除を受ける場合、「確定申告がややこしそう…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、売電収入があると「申告が必要な年」と「不要な年」が分かれるため、判断に迷いやすいポイントです。
ひいろ特に太陽光発電を搭載して住宅ローン控除を受ける場合は、ただでさえ大変な確定申告で、両方の申告が必要になることも。
今回は、ダブルワークやFX収益などで10年以上確定申告してきた私が、太陽光発電の売電収入を申告する際の考え方と、具体的な計算方法を中心に解説します。
- 売電収入の確定申告は必要なのか
- 売電収入(売電所得)の計算方法
- 確定申告の手順(我が家の実例つき)
- 困った時の相談先
なお、この記事は、太陽光発電の売電収入の申告に特化した内容です。
確定申告の全体像や住宅ローン控除(初年度)の入力手順について知りたい方は、それぞれの記事で詳しく解説しています。
太陽光の売電収入について 、「何を・どこまで申告すればいいのか」 迷っている方の不安を少しでも減らせたら嬉しいです。
太陽光発電で確定申告は必要なのか?


前回までの記事で詳しく解説していますが、普段の税金手続きを「年末調整」だけで済ませている会社員でも、住宅ローン控除の初年度は必ず確定申告が必要になります。
確定申告を行う場合は、普段は申告しなくてもよい所得や控除についても、あわせて申告が必要になる点に注意が必要です。
ここでは、太陽光発電を導入した場合、確定申告が必要になるのかどうかを簡単に整理しておきましょう。
確定申告は必要?不要?基本ルール
確定申告が必要になる理由は、大きく分けて次の2つです
- 給与以外に収入があるため(納税義務)
- 副業、FX、不動産収入などで、給与以外の所得が一定額(原則20万円)を超える場合は、自分で申告し、税金を納める必要があります。
- 年末調整では控除できない控除を受けるため(申告しないと損)
- 医療費控除や寄付金控除(ふるさと納税)など、会社の知らないところで発生した控除は、年末調整では処理できません。
売電収入は前者(①)、住宅ローン控除は後者(②)に該当します。
①については、所得が20万円以下であれば「申告不要制度」により、確定申告が免除されます。



家庭用の太陽光発電も、税金の扱いでは「収入」にあたります。
会社員だと、給料以外の収入は意識しにくいですよね。
太陽光発電がある場合に確定申告が必要なケース
ここで注意したいのが、確定申告をする場合は、原則として「その年のすべての所得・控除」をまとめて申告する必要があるという点です。
そのため、太陽光発電の売電収入がある場合、次のようなケースでは確定申告が必須です。
- 住宅ローン控除の初年度の場合
→ 初年度は必ず確定申告が必要です。売電収入の有無に関わらず申告します。 - 売電収入による所得(=経費控除後)が年間20万円を超える場合
→ 給与所得者であっても、その他の所得が20万円超であれば申告義務があります。 - 売電が少額でも、他の所得と合算して20万円を超える場合
→ 太陽光以外に副業や暗号資産の利益などがある場合は要注意です。



株の配当や譲渡益など、源泉徴収済みの所得は合算不要なケースもあります。
もらった時点で課税されていない所得があるかどうか、事前に確認しておきましょう。
太陽光発電の売電収入の計算方法


それでは、太陽光発電の売電収入を確定申告する場合に、どのような計算が必要になるのか、具体的に見ていきましょう。
なお、確定申告で実際に申告するのは「売電所得」ですが、売電収入と必要経費を入力すれば、差額として所得が自動で計算されます。
そのため、この記事では計算の流れが分かりやすいよう、主に「売電収入」という言葉を使って説明します。
売電金額≠課税額?経費を差し引ける
課税対象となる「所得」は、売電収入の金額そのままではありません。
売電のためにかかった費用は、「必要経費」として差し引くことができます。
まとめると、所得の計算式は、次のとおりです。



売電金額が20万円を超えていても、経費を引くことで20万円の範囲におさまることもあります。
経費として計上できるもの
太陽光発電の売電収入に対して、経費として計上できる主な費用は次のとおりです。
- メンテナンスや設備の修理・交換費用
- 点検・清掃などの維持管理費用
- (屋根一体型などの場合)固定資産税のうち、売電部分にかかる金額
- 太陽光設備が住宅ローンに含まれている場合は、住宅ローン利息のうち売電分相当額
- 減価償却費
とはいえ、初年度は特にメンテナンスや修理が発生しないことがほとんどですし、固定資産税や利息も、金額としてはごくわずか。
「当てはまる経費はほとんどないのでは?」と感じた方も多いかもしれません。
でも安心してください。
減価償却費は、太陽光発電を設置している人であれば誰でも使える経費です。



そんなもの払った記憶がない?
いえいえ、建築の時にしっかり支払っていますよ!
減価償却費の計算
減価償却とは、簡単にいうと「取得した設備の費用を、数年に分けて経費として計上する仕組み」です。
太陽光設備は資産として扱われるため、設置費用を一度に経費にすることはできず、毎年少しずつ経費にしていきます。
家庭用太陽光発電の減価償却費は、次の式で計算します。
この「売電割合」によって、経費にできる金額が決まります。



全量買取の場合は売電割合を考える必要がなく、計算がシンプルになりますね。
▶︎ 減価償却率の根拠を確認したい方はこちら
太陽光発電設備は、財務省の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」において「機械及び装置」のうち「前掲の区分によらないもの(主として金属製のもの)」に分類されています。
この区分の耐用年数は17年とされており、国税庁が公表している定額法の償却率表(PDFで開きます)に基づくと、償却率は0.059となります。
我が家の実例で見る売電収入の申告方法


ここからは、我が家が実際に行った太陽光発電の確定申告をもとに、「どこに入力するのか」「どれくらいの税金になるのか」「正直どれくらい大変だったのか」を紹介します。
確定申告書の詳しい入力画面は前回の記事で解説していますので、ここでは入力項目と計算の考え方に絞って説明します。
確定申告、どこに入力すればいい?
住宅用太陽光発電(10kW未満・余剰売電)の場合、売電収入は「雑所得」に区分されます。
(10kWを超える場合は「全量買取」となりますが、家庭用であれば同様に雑所得扱いとされています。出典:国税庁)
作成画面では、「申告する所得の選択」画面で「雑所得」を選択してください。



会社員の方は、「給与所得」も忘れずに選択しましょう。
その後、入力する項目は以下のとおりです。
- 種目:その他・太陽光発電
- 業務に該当しますか?:該当しない
- 収入金額:1年間の売電収入合計
- 必要経費:計算した必要経費
- 源泉徴収税額:0円(源泉徴収はされません)



入力自体はシンプル。
大変なのは「収入」と「経費」を自分で計算するところです。
実例:10kW未満・設備費用203.5万円の我が家の場合
ここからは、我が家が初年度に実際に申告した内容を紹介します。
我が家は1月引き渡しだったため、その年から売電収入が発生しました。
引き渡し時期によっては、計算結果が「所得なし」になる方もいると思いますが、その場合は納税は発生しません。
具体的な手順【収入→経費→所得】
それでは、具体的なステップを紹介します。
なお、我が家はこの方法で計算し、税務署の相談で内容を確認したうえで提出しています。
不安な方は、必ず税務署や税理士に確認してください。
- 売電の明細を確認し、実際に振り込まれた金額を合計
- 振込日ベースで考え、11月分(12月振込)までを集計
- 減価償却費:約4.5万円(取得価格× 減価償却率× 売電割合)
- システム価格:119.5万円(システム価格203.5万円-蓄電池・補助金額)
- 減価償却率:0.059(定額法、耐用年数17年)
- 売電割合:64.12%(売電量 ÷ 発電量 ※2022年実績)
- 住宅ローン利息:約0.3万円(利息総額×太陽光の割合)
- 利息総額:約21万円
- 太陽光の割合:約2%(発電システム価格÷取得価額全体)
- その他経費:0円(初年度は該当なし)
12万円(売電収入)-4.8万円(必要経費)=約7.2万円
※e-Taxの場合、売電所得は自動計算されます。



固定資産税の太陽光分も経費にできる場合がありますが、我が家では内訳が不明だったため計上しませんでした。
この結果、税金はいくら?
家庭用太陽光の売電所得は、給与と合算(総合課税)されます。
年収500万円前後・他に大きな所得や控除がない場合、所得税10%+住民税10%=約20%が一つの目安です。
今回の計算例では、おおよそ以下の金額となります。



住宅ローン控除の初年度と同時に申告する場合、還付額のほうが大きく、実際の納税は発生しないケースがほとんどです。
手間はどれくらい?正直な感想
国税庁の確定申告書等作成コーナーは直感的で使いやすく、計算も自動で便利です。
ただ、確定申告自体は毎年やっている私でも、太陽光発電の申告は思ったより手間がかかると感じました。
特に大変だったのは次の点です。
- 売電収入の確認(サイトが使いづらい)
- 必要経費の計算(細かい作業が多くて時間がかかる)
- 参考になる情報がほとんどなかった



時間がかかりましたが、後で税務署から問い合わせが来る方がもっと大変。
一度きちんと計算しておけば安心です。
確定申告、困ったらどうする?相談先とよくある質問集


ここからは、太陽光発電の売電収入や住宅ローン控除など、確定申告を進める中で困ったときの相談先と、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
まずはここから|公的な無料相談窓口
税務署では、制度の概要や申告書の書き方について相談できます。
電話相談センター(0570-00-5901)や、最寄りの税務署で相談が可能です。
また、確定申告期間中には、税務署での無料相談が拡充されます。
税務署内の「作成コーナー」では、職員さんが入力方法などを丁寧にサポートしてくれることも。
事前予約制の個別相談では、税理士の先生が対応してくれるため、少し専門的な内容でも相談できます。



私も、今回紹介した太陽光の計算については、税務署の無料相談で税理士さんに確認してもらった上で提出しています。
無料相談で解決しないときの選択肢(税理士相談)
税務署や申告書作成コーナーでは、申告書の作り方や制度の一般的な説明が中心です。



私も電話で問い合わせてみましたが、個別の税額計算や判断が必要な部分については、踏み込んだ回答は難しい印象でした。
こうした個別具体的な税額計算や節税方法については、税理士への相談を検討するのも一つの手です。
- 確定申告期間中の税理士無料相談を利用する
- 平日に時間が取れない場合は、ネットで税理士を探す
最近は、相談者側の紹介料がかからず、税理士を紹介してもらえるサービスもあります。
- 税理士ドットコム:
- 選択肢の多さと自由度が魅力、比較したうえで自分で選びたい人におすすめ
- 税理士紹介エージェント:
- 担当者の丁寧なヒアリング・厳選紹介が魅力、初めての方や慎重派におすすめ
税理士ドットコムでは、アカウントを作れば税務相談ができるほか、住宅ローン控除や確定申告に関する他の人の相談事例を読むこともできます。
「自分と同じケースがないか」を探すだけでも参考になります。
👉税理士ドットコムで税理士を探す(リンク準備中)
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どうしても判断に迷ったときや、間違いが不安なときの選択肢として、税理士さんに相談できるのは心強いですね。
よくある質問・疑問
実際に確定申告する中で、特に迷いやすいポイントやよくある質問をQ&A形式でまとめました。
まとめ
太陽光発電の売電収入がある場合、住宅ローン控除の初年度と重なることで、確定申告が必要になるケースは少なくありませんが、考え方と流れを整理すれば対応できます。
- 売電収入は「雑所得」として申告する必要がある
- 家庭用太陽光の売電収入は、原則として雑所得に区分される。
- 課税対象は「売電金額」ではなく「売電所得」である
- 売電収入から必要経費(減価償却費など)を差し引ける。
- 住宅ローン控除などで確定申告する場合、20万円ルールは使えない
- 売電所得が20万円以下でも、確定申告をするなら併せて申告が必要。
- 入力自体はシンプルだが、計算は少し手間がかかる
- 収入と経費を整理しておけば、e-Taxの入力は迷いにくい。
- 迷ったときは、無料相談や専門家を頼るのも一つの手
- 税務署の相談窓口や、必要に応じて税理士を活用するのも有効。
私が売電収入の確定申告をした当時は、参考になる情報がほとんど見当たりませんでした。
最終的に税理士さんに確認してもらうことになり、正直結構大変だったので、今回の記事が同じように悩んでいる方の助けになれば嬉しいです。
ではまた👋
確定申告の全体像や、実際の入力画面を使った詳しい手順は、以下の記事で詳しく解説しています。




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我が家も資料請求で情報を集め、FP相談で背中を押されて住宅購入へ踏み切れました!
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