こんにちは、ひいろです。
前回の記事では、一条工務店の家に3年半住んで感じた「性能の魅力」5つのうち、前半の2つをご紹介しました。
前編はこちら。
今回はその続きとして、太陽光&蓄電池・災害対策・外壁タイルの魅力、そして住んで感じた注意点についてお伝えします。
住んで実感した!一条の性能ここがすごい(後編)
3.屋根一体型太陽光発電&蓄電池の実力と光熱費
導入理由は「電気代削減+災害対策」
太陽光発電は、災害対策と電気代節約という二つの目的で、絶対に入れたいと思っていた設備です。
設置費用はかかりましたが、晴れや明るい曇りの日の昼間の電気代はほぼ0円に。
停電時にも安心で、非常時の備えとしても価値を感じています。
屋根一体型なので、強風で飛ばされるなどの危険が限りなく低く、またメンテナンスがあまり必要ないところも気に入っています。
発電・売電データの実績
我が家では、可能な限り自家消費を優先した設定にしており、年間消費電力の約3分の2を自家発電でまかなえています。
年 | 発電 | 消費 | 売電 | 買電 | 充電 | 放電 |
---|---|---|---|---|---|---|
2022年 | 12,215 | 6,821 | 6,926 | 2,978 | 1,933 | 1,516 |
2023年 | 13,156 | 7,611 | 6,760 | 2,359 | 2,025 | 1,504 |
2024年 | 12,620 | 8,380 | 5,910 | 3,119 | 2,028 | 1,595 |
合計 | 37,991 | 22,812 | 19,596 | 8,456 | 5,986 | 4,615 |
(単位:KWh)
※蓄電池に充放電すると若干効率が落ちるので、合計はぴったり一致しません
発電効率は年々やや落ちるとされますが、実感としては天候の影響の方が大きく感じます。
蓄電池の効果と課題
日中に発電した電力を蓄電池にため、夜間に活用できることで、買電量が大幅に削減されています。
ただし、蓄電池だけで一晩すべてをカバーするのは難しいのが現実。
特にさらぽかを稼働している時期、炊事で電力使用が多い時間帯には、22時頃に電池を使い切ってしまうこともあります。
それでも、訪問営業を「蓄電池ついてます!」でお断りできるのはちょっとしたメリット(笑)
光熱費はどう変わった?
売電と買電の収支は、月により変動が大きいですが、年間の合計を出してみました。
年 | 買電 | 売電 | 買電金額 | 売電金額 | 電気代収支 |
---|---|---|---|---|---|
2022年 | 2,586 KWh | 6,552 KWh | 110,525円 | 124,488円 | +13,963円 |
2023年 | 2,708 KWh | 6,610 KWh | 118,579円 | 125,590円 | + 7,011円 |
2024年 | 3,107 KWh | 5,774 KWh | 126,918円 | 109,706円 | -17,212円 |
※検針と支払/請求日がずれるため、先程の表とは一致しません

お分かりいただけますでしょうか…
2022年・2023年は光熱費“実質プラス”という驚きの結果。
2024年は電気代高騰と在宅時間の増加で赤字になりましたが、それでも月平均1,500円未満で収まっています。
賃貸時代はガスと電気を契約していましたが、今はオール電化なので電気のみです。
つまり、かかっている光熱費は本当にこれだけ。
差は歴然です。
4.災害に強い家づくり
耐震等級3が標準仕様
一条工務店の家は、最高レベルの耐震等級3が標準仕様です。
建築基準法の1.5倍の耐震性があるため、大きな地震でも安心感があります。
営業さん曰く「万一地盤沈下しても、家ごとジャッキアップで戻せる」とのこと。

ほんと…?(笑)
地盤調査もしっかり行ってくれたので、構造面の信頼性も高いと感じました。
停電・断水時の備えも万全
- 太陽光&蓄電池で、昼間は発電/夜は蓄電池を活用
- エコキュートのタンク水は非常用水源として利用可能
普段は使うことがない“備え”ですが、あるだけで大きな安心感があります。
世界初の「耐水害住宅」
我が家は選びませんでしたが、一条は水害にも強い「耐水害住宅」を開発しています。
床下・床上浸水の被害を抑える工夫があり、具体的には、
- 床下浸水防止の「弁」構造
- 隙間のないドアや窓サッシ
- 防水仕様の外壁
- 高所設置の室外機/防水エコキュート
- 床が一度浮き、沈んで戻るという驚きの構造
など、浸水時に壊滅的な被害になりがちな部分をしっかり保護してくれる構造になっていました。

えっ待って、家が浮く?!
工場見学の時に体験させてもらえるので、興味がある方は是非。
浮くと言っても船のように揺れるわけではなく、水もこぼれない程度には水平でした。すごい!
近年は「こんなところで?」と思うような地域でも水害があるので、需要も拡大しそうです。
防災意識の高い方には要チェックの仕様です!
5.ハイドロテクトタイルで外壁メンテいらず
光触媒で「雨が掃除してくれる」
一条の外壁には、TOTO製のハイドロテクトタイルが使用されています。(※オプション)
- 光触媒で汚れを分解
- 雨水で汚れを流す
- 塗装不要、長寿命
このような特徴があります。
実際、入居から3年半、外壁の掃除はしたことがありませんが、見た目はとてもキレイです。
メンテナンスコストがかからないのは、大きな魅力です。
一条の「性能」の裏にあるデメリットとは?
自由度が少ないと感じる場面も
標準仕様が高性能な反面、選択肢は少ない
一条工務店は、最初から高性能な設備や仕様が“標準”として付いてきます。
その分、選べる設備やデザインの自由度はやや限定的です。
たとえば、キッチンや洗面台、床材などはオリジナル仕様が中心。
物によっては、他社製品をつけてもらうこともできますが、割高になることが多いようです。
インテリアに強くこだわりたい方は、事前に十分確認しておくことをおすすめします。
一目で一条だとわかる外観
特にi-smartを建てた一条オーナーさんには分かっていただけると思うのですが、街中で、

あっ、i-smartだ!
となります(笑)
ハイドロテクトタイルと総二階の形が多いため、どうしても外観は似通ったものが多くなってしまいます。
オプション費用が意外とかかる?
基本性能は高いけれど…
基本性能は十分に備わっています。
ただ、人の欲に終わりはなく(笑)、高性能を追求していくと、「少し足すだけ」のつもりが意外と高額になるケースも。
- 太陽光・蓄電池 → 高額オプション
- さらぽか→オプション
- ハイドロテクトタイル → 人気だがオプション扱い
事前にオプション費を含めた予算計画をしっかり立てておくことが大切です。
季節感がなく、引きこもりがちに(笑)
家の中が快適すぎて、窓を開ける機会がほぼゼロに。
春の風や秋の涼しさに気づかないまま、季節が過ぎてしまいます…
外に出たくなくなるのも悩みのひとつ。
散歩に出るのも、子どものために「頑張っている」レベルです(笑)
まとめ|「性能で選んだ家」は暮らしを変える
家を建てるとき、「どこで建てるか」「どんな間取りにするか」はもちろん重要ですが、それ以上に「家の基本性能が暮らしに与える影響」は大きいと実感しました。
- 高気密・高断熱で、身体にも財布にもやさしい
- 太陽光+蓄電池で、災害にも強く、経済的
- タイル張りで、現在も将来もメンテナンスが楽ちん
多少のデメリットや制約はあるものの、我が家にとっては「性能」を優先した選択で大正解でした。
以上、一条工務店の性能について、我が家が感じた魅力5つを2回にわたってお伝えしました。
どのような家にするか迷っている方へ、少しでも参考になりましたら嬉しいです。
次回は、我が家の間取りについて詳しく紹介していきたいと思います。
ではまた👋
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